ガンと家族と医者と私

末期がん(肺がん)になった父のがん治療やガンの症状の推移、また家族との軌跡を綴っています。 また病院での生活、家族の心の変化や闘病中に使用したグッズの紹介などをしています。

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早期発見は運なのか?

先日、友人のお母様がガンの為に入院をしました。
現在はお腹に水が溜まっている為、思うように食事が取れないとの事。

私も父の肺がんでの闘病生活を経験している為
その状況を聞けばご家族が今どんな思いでどんな状況なのかが大体想像できます。

診断としては末期ということで、乳がんが転移し、
今は骨や肝臓などにも散らばっているという事でした。

その事の経緯を友人に聞いてみると、
悲しい事実がそこにはありました。


昨年、実は乳がんの早期発見で手術をし、一旦病巣は摘出されたようでした。
その後、定期的な術後経過も通院で見てもらっていたそうです。

半年後、なんとなく毎日体調が優れなかったようですが
主治医はその時々の症状に対しての対処療法を行い
根本的な理由を突き止めるというまではしなかったようです。

若い人ならば自分で違う病院を受診し直そうか?とも判断できますが
60歳も過ぎてくれば、「先生が言ってるから大丈夫。」
って、きっと思うんじゃないでしょうか。
度重なる不調を口にしても、
「そんなに耐えられないって程の症状でもないんでしょ?」
などのやり取りが、暫く続いたようです。

次第に、腹水が溜まり始めました。
この頃にはすっかり体調も悪化。でも「痛い」という感覚は無かったよう。
いよいよしっかりと症状が現れてきたので
先生も本格的にPETやCT、血液検査などを行い、
それでも「原因が分からない」としていたようです。

薬を処方されるも、その薬があわずもどしてしまい
先生に訴えるも受け入れられず。
ある日先生は「娘さんが居るならば一度病院へよこしてください。」
と、説明も無しに唐突に言われる。
「でも、娘は遠くに住んでいて、忙しいんです。」
などとやり取りを数ヶ月繰り返し
ようやく事の一部始終を娘に電話で伝える。

母「なんか、先生が娘呼べとか言うんだけど・・・」
娘「体調、思わしくないの?」
母「少し気分が優れないけれど、痛さとかは感じないのだけれど。」

このままではらちが明かないので、一度病院に行って見ると
「お母さんはガンです。転移しているようです。抗がん剤の治療が必要です」

そんな事は母から一言も聞かされていなかったのに!!
あまりの突然の先生の言葉。
乳がんの切除からの経緯を説明してもらうも、どうも納得がいかない。

「セカンドオピニオン受けたいんですが。」
と申し出ると「それは無駄だから、この病院にいた方がいい」
と、これまた驚くべき回答。

このままでは、どんな治療をされるか分からないと判断した娘は
別の病院に紹介状無しでアポを取り、母と一緒に受診。
「出来ればもう今日から入院した方がいい。でも、検査データが知りたいので
前の病院で貰ってきてください。」と即答。

以前にかかっていた病院に連絡し、検査データを貰いたいと告げると拒否。

拒否された事を新しい病院の先生に伝えると、その病院の先生が文章を書いてくださり
それを持って再度前の病院に行くと、しぶしぶデータをくれた。

後日、新しい病院の先生に「もっと早く分からないものなのでしょうか?」
と話すと「いや、多分もっと早い段階で分かっていたんじゃないかな・・・」
それ以上、多くは語らなかったものの、
こんなに酷い状態で見つかる前に、打つ手があったんじゃないかという事は否めません。

1年に1度しか病院に行かないような状態ではなく
しかも乳がんの手術をしていて、一番その予後を知っていたはずの病院に
何かとても裏切られたような、
やり場の無い怒りがこみ上げてくる・・・・

っと、友人は悔しそうに涙を流しながら話してくれました。

「早期発見は大切です」

それはみんな良く分かっている事だけど、
病院のレベル、先生のレベルによって
本当は進行を防ぐ事が出来たかもしれないものを
見過ごされてしまうという事実。

これを「運」という言葉だけで片付けてしまって良いのか?

何となく、病院側の怠慢が見え隠れするような出来事。

こういう事が繰り返される事によって
患者と病院側との間に、限りない悪循環が繰り広げられる。

どうしたら、もっと平均的な治療・検診を受けることが出来るようになるのか・・・
とても考えさせられる出来事でした。


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[ 2010/07/06 21:38 ] 管理人ハッピーecoの日記 | TB(0) | CM(-)
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