ガンと家族と医者と私

末期がん(肺がん)になった父のがん治療やガンの症状の推移、また家族との軌跡を綴っています。 また病院での生活、家族の心の変化や闘病中に使用したグッズの紹介などをしています。

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病院での検査~ガンとわかるまで②~

【2008年4月 精密検査】

夜間病院を経て診療所でのレントゲン検査の末、大学病院での精密検査という運びになり、
4月11日から4月18日までの間に必要な検査を次々と行った。

■4月10日 CT検査(造影剤使用)及び呼吸機能検査 
 ※呼吸機能検査:肺活量・残気量・ガス分布・肺拡散機能等の肺の働きを調べる検査。
  痛みは伴わない

■4月11日 気管支鏡検査
 ※咽頭から肺内の気管支を麻酔薬で麻酔し、気管支鏡を挿入する。
  内視鏡は口か鼻から入れて、肺の組織の一部を採取するので、検査はかなり辛いそうです。

■4月17日 MRI造影検査
 ※磁気の作用を利用した画像診断検査。

■4月18日 RI検査(骨スキャン)


17日のMRI造影検査前、その前の週に行ったCTや内視鏡検査の結果を聞く為に
診察室の外で順番を待っていました。
3月の夜間診療以来、夜の咳も酷くなり、また声がかすれてかん高くなってしまっており、
明らかに「普通じゃない・・」と感じた私は、17日の検査の経過を家族で一緒に聞く為に
会社を休みました。
どうも、父や母だけでは何かとっても心配な、胸騒ぎがしたというか何と言うか。
実際、この数日間で体調はみるみる悪くなっていました。
病院の駐車場から診察室に行く間で何度も休憩をし、
背中部分が傷むようで診療室の前では座っているのも辛く、横になった状態で待っている感じでした。


父の番になり、ドクターがまず紙と鉛筆でそのときの病状を説明しはじめました。
診察室には、先週とったCTの画像やレントゲン写真が沢山ならべられていました。
「内視鏡で検査した結果、組織の中にがん細胞が有る事が明らかになりました。
また、CTで見る限りでは肝臓にもガンが転移しています。」

続けて医師が
「現在のガンの進行はかなり進んでおり、現時点では手術による切除は不可能。放射線治療も有効ではありませんので、入院して抗がん剤の治療を受けられるのはどうかと思いますがいかがでしょうか。」

医師の説明では父の原発は肺がんであり、その肺がんは小細胞癌という種類のもの。
そして、この小細胞癌は細胞分裂の速度が速く、ガンの進行が早い種類だということ。
しかしながら、小細胞癌は肺がんの中でも抗がん剤が効き易く、
抗がん剤の効果がそれなりに期待できる可能性が高い
という事も、同時に説明をしてくださいました。

それでも抗がん剤は効くとしても、それは完治するというわけではなく
がん細胞を殺して絶対数を少なくするという事であって、効いた=無くなった
という概念ではありません。
でも、手術も放射線治療も出来ないのであれば、
要は「抗がん剤をするか、しないか」の2つに一つしか選択出来ないということです。

もう、先生の話を聞いている途中から、軽く目まいがしてくるのと同時に、
何から考えて良いのかさっぱり分からない状況になってきました。
聞いている私がこんな状態なので、それを聞いている父本人の心境はいかばかりか、計り知る事も出来ません。
また、横に付き添っている母親の顔が、どんどん青ざめていくのも分かります。
ただ、父も母も「ガン」についての情報をあまり知っていなかったので、
抗がん剤をすることで完治できるという希望をどこかに持っていたようでした。

「今の状況ならば、一日も早く入院して治療をした方がいいんだけど、最短で21日からの入院です。どうされますか?」
この問いに父は
「自宅に帰って家族と相談してから決めます。」
と、そう答えました。すると医師が
「今ならベットの融通がきくし、それに、そんなに時間をかけて決められるような状況でも無いんだよ。それに、入院って決めておいて、あとからキャンセルする方法もあるから。」
そう医師に言われて、今おかれている自分の状態がかなり緊迫しているという事を父は悟ったのか、
「じゃあ、入院ってことでお願いします。」
と告げました。

この診察の後に残されたMRIとRIの検査は、ガンがどの程度進行しているのかを、より詳しく調べるための検査という感じになってしまいました。
CTの画像を診察室で見たときに、素人の私の目からも明らかに
「普通じゃない」画像が広がっていましたから、恐らくは診療所のCTやレントゲンの検査でも
ガンだと言うことは分かっていたんじゃないかと思います。

「あなたはガンです。」
この言葉がこんなにショッキングな物だということを、この日初めて思い知らされました。

友人でもガンになったご両親がいらっしゃる方の話や、実際にお見舞いに行ったりテレビでもよく目にしますが、
リアルに家族がこの問題にぶつかったときの最初の衝撃は言葉には言いがたいものがあります。
この後永い闘病生活が続きますが、今でもこの「告知」の時の衝撃が、
私にとって一番ショッキングな出来事となって、脳裏に焼きついて離れません。








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[ 2009/06/02 21:12 ] 闘病日記 | TB(0) | CM(-)
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